漫才・習い事

ブータ(仮)


 コンビ名はこのままでいいかな

 毎度おなじみのトボザン(トボ)とツムタ(ツム)のコンビでお送りします。

 これは迷作…勢いで作るって怖いな、今回はやや短め




トボ「どもーーー」


ツム「ブータ(仮)です」


トボ「よろしくお願いしまーーーす」


ツム「おれさあ、やってみようと思うことがあるんだよね」


トボ「はいはい、なんでしょう」


ツム「習い事してみようかなってさ」


トボ「え? 困りますよ」


ツム「なんで?」


トボ「そんな急に要らなくなったからって辞めるなんて」


ツム「それはお払い箱だろ! 習い事だよ習い事」


トボ「似たようなもんですね」


ツム「何にも似てねえよ!」


トボ「僕がツムタさんをお払い箱にさせるなんて、なんてこと言うんだと思いましたよ」


ツム「は? そこは俺が言うんだろ、なにその自信」


トボ「僕あってのツムタさん、僕あっての僕ですからね」


ツム「そこはせめてお前あっての俺と俺あってのお前にしろよ!」


トボ「そうとも言いますね」


ツム「そうしか言わねえよ! そんなことより習い事だよ、なんでここに来るのにこんなかかるんだよ」


トボ「はいはい、そうでしたそうでした」


ツム「茶道とか華道とか書道みたいに道深く長そうなものしてみたいんだよね」


トボ「ほうほう、いいですね」


ツム「だろ?」


トボ「あえてその三つから選ぶとしたらあれですね」


ツム「なによなによ」


トボ「四番の」


ツム「四なんかねえよ! 三択クイズでもねえのにお前が三つからって言ったんだろ!」


トボ「それはさておき、武道なんかもいいと思うんですけどね」


ツム「さておくなよ! まあ悪くはないよな」


トボ「僕なんて色々覚えましたからね」


ツム「やってたのか、例えば? 格好いいやつとか」


トボ「都道府県」


ツム「は?」


トボ「おや? 効いてませんね、それなら次は食券」


ツム「……」


トボ「とっておきのーーー経済圏」


ツム「最後にケンつければいいみたいなのやめろ! 武道ったってダジャレじゃねえから」


トボ「んーけど、ツムタさんは穏やかじゃないから華道とかのイメージじゃないですし」


ツム「なんだよ、その穏やかじゃないって」


トボ「尖ってる雰囲気あるのであれなんかいいじゃないですかね」


ツム「なによあれって」


トボ「剣道です」


ツム「尖ってるって竹刀がってだけじゃねえか! むしろ竹刀の先は丸いよ!」


トボ「僕あれなんか好きですけどね」


ツム「お? なによ」


トボ「武力で制覇するやつ」


ツム「それは覇道」


トボ「ごほっごほっ、ちょ、ちょっと息が」


ツム「気道な」


トボ「有名な議員がスキャンダル起こしたのでちょっと取材行ってきます」


ツム「報道だよ! やめてくんない? 俺は真剣に話してんの」


トボ「いやいや、僕だって真剣ですよ」


ツム「茶化してただろ」


トボ「真剣なんです」


ツム「何がだよ!」


トボ「だから真剣だけに居合いどう?」


ツム「居合道ならそう言えよ!」


トボ「あ、心臓が脈打ってます」


ツム「鼓動な! その下りまだやんのかよ! もう道すら付いてないよ」


トボ「習い事と言いましても作法やマナーなんてありますから」


ツム「急に真面目になんなよ」


トボ「ツムタさんにできます?」


ツム「そりゃあ最初はできないかもだけどやっていくうちに学んで上達するでしょ」


トボ「そういうところがツムタさんだめなんですよ」


ツム「なんでだよ、お前にダメ出しされるのは人として腹立つな」


トボ「そこでおふざけの一つもできない人にはお茶もできません」


ツム「茶化すのは茶道じゃねえから! 茶化すのは別に茶を立ててるわけじゃねえから!」


トボ「え? けど巨人の監督は怒ってばかりだとなれるんですよね、はらたつ、のりって」


ツム「それは名前が先なんだよ! 腹立てたからその名前になって監督になるとかじゃねえから!」


トボ「あ、今巨人の監督さんですね」


ツム「違う!」


トボ「ほらやっぱり習い事選ぶなら四番の」


ツム「バッターじゃねえから! もういいよ」